バーサは死刑を否定する

朝から衝撃のニュースを耳にしました。

オウム真理教の教祖を始め、幹部7人が死刑になったという…

死刑。確定していたとはいえ、やはり衝撃です。

ニュースを注視しているバーサのそばで、娘が「しけいってなーに?」と聞きました。

「法律で決められたルールを守らなかった人の一番重い刑だよ。警察(厳密には刑務官)に、殺されるんだよ。」と、あえて直接的な表現で伝えました。

案の定、「ええっ!!!」と驚き、言葉が出なくなった娘。

そして、「なんでそんなことするの?!もう絶対しないって言ってもダメなの?」などと色々聞いていました。

バーサは死刑制度に反対です。たとえそれが凶悪犯罪者であろうが、人が人を殺すことを正当化することはできないと思っています。

確かに犯罪に巻き込まれるのは怖いですし、犯罪者はいなくなってくれた方が安心だという心理も理解できます。でも、本質的な問題の解決にはならないと思うのです。

そもそも、犯罪者は生まれつき悪者だった人ばかりではないでしょう。様々な要因が不運にも重なっていって、最終的にそうなってしまったのだと理解します。

それは精神的なものだけではなく、身体的な意味でもです。

犯罪は、よく「頭のおかしい人」が起こすものと思われていますが、実際はそうではない場合が多いです。普通にふるまっていた人が突然凶悪事件をおこすこともあります。

なぜ、事件になってしまったのか?どこが分かれ道だったのか?どうしたら事件を起こさずにすんだのか?

また、その人は本当に健康だったのか?どこかに不調はなかったのか?それは治療可能なのか?可能だとしたら、治療された状態で同じ事件をおこす確率はどの程度なのか?

バーサはいつもすごく気になります。

腸内環境が悪いと、感情の安定に必要な神経伝達物質やホルモンを合成してくれる細菌類が少なくなって、精神状態に影響を与えるという研究があります。

また、そういった状態では腸粘膜から細菌が体内の細胞に入り込みやすく、各種の病気を引き起こすと言われています。

逆に、身体を壊してしまったことで神経伝達物質やホルモンバランスを崩してしまい、「普通」にふるまうことができなくなってしまうこともあります。

だからよく思うんです。「普通」なら考えられないような事件を引き起こした人たちは、どういう状態だったんだろう、と。

もしかしたら、本人すら気づかなかっただけで、体は悲鳴をあげていたのかもしれない。正しく理解して、適切な時期にちゃんとケアできていたら…もっと生きやすく、辛い思いも少なく済んでいたのではないか。そうしたら、事件なんか起こさず済んだのではないか。

犯罪者を殺してしまえばその事件は終わりです。しかし、似たような状況におかれた似たような人が、似たような事件を引き起こすことを防ぐことはできないでしょう。

死刑がなくなれば抑止力がなくなって犯罪が増えるという人もいます。でも、罪を犯した人が法律を知らなかったはずはない。それでも法のルールをやぶって、身勝手な理由で他者を傷つける。そこにあるのは重い刑罰への恐怖心ではなく、自身の欲求への抑止力の欠如だと思います。

本当に見るべきは、「欲求を抑えられなかった要因」「自分のすることが他者にどういう影響を与えるか判断する力があるか」ではないでしょうか。そしてそれが改善可能なのかどうかも。

それがわからないうちに犯人だからと殺してしまって終わりにすることも、それで事件が解決したように思って安堵してしまう人も、バーサには理解しがたいです。

日本では元々、自分たちと合わない人間を排除する傾向が強くあります。犯罪者だけでなく障碍をもつ人、他国籍・他人種もいまだに受け入れられているとは言い難いです。

今、日本には死刑制度がありますが、世界の先進国ではほとんど死刑は廃止されています。

今回オウム事件で死刑執行のニュースが流れても、被害者の方はともかく一般の人々からも安堵の声ばかりがあがっていて違和感を覚えます。

なぜ、法という衣をまとった殺人に対する不快感を表明しない?

子供だってつぶさに感じ取っていました。国や法というもっともらしい正義を振りかざして行われる暴力の気配を。

正当な理由や正義をかたる暴力を容認することは、戦争容認と根が同じだと思います。

バーサは医療人。人を癒すことを目指す者です。

どんな過去があろうと、現在どんな状態であろうと、人が癒される可能性を放棄する法律には賛成できません。

死刑執行のニュースを聞く日が訪れなくなるように願っていますし、何より死刑になるような事件がおこらない社会にしていくために。自分が関われる人たちの心と体の健康を守る手助けをすることが、バーサの今できる対策です。

小さな力ですが、それを広げて積み重ねることで、不可能に思えることも可能になっていく未来を信じたいと思っています。

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