ニシンが食卓にも春を告げる

魚市場で、生ニシンを見かけました。

春告げ魚、ニシンーーー

昭和初期ごろまでの北海道沿岸では、春先に産卵のためニシンの大群が押し寄せ、海が真っ白に染まる「群来(くき)」と呼ばれる現象がおきていたそうな。乱獲や海水温上昇などのために数が激減してしまって、ここ数十年みられなくなったというのは残念な話です。

ところでバーサはこの話、大人になってから知って驚いたものです。

なぜなら母方の祖母のうちではよくニシン漬けを作っていたから。ニシンといっても、乾燥させた身欠きニシンを使って作られたものだということを当時は知らなかったので、ニシンは簡単に手に入るイメージができていたのです。

祖母が作る「ニシンの山椒漬け」は、身欠きニシンをもどして山椒の葉を重ね、しょうゆや酒・みりんなどで数週間漬け込んだ郷土料理です。山椒が入っていましたので、子供にはピリリと辛みを感じるものでしたが、甘じょっぱくておいしいおかずでした。

今では祖母に代わって母が作るようになりました。そのために庭に山椒を植えてあり、葉を摘んで漬け込むのです。味もちゃんと祖母の味を受け継いでいるようです^^

そんなわけで、ニシンといえばニシン漬けしか食べたことがなかったけれど、せっかく旬の味覚が鮮度抜群の状態でいらっしゃるのだから、ここは食べておくしかあるまい!目がイキイキして、今にも泳ぎだしそうなニシンたちを3匹購入しました。

市場のお兄さんに聞くと、塩焼きが一番手軽でおいしいとのこと。手早くうろこをとり、頭とワタをとって処理しておいて下さいました。ありがとう!おにいさん。

うちに戻り、さあ焼くぞ!と見てみると、3匹のうち2匹に、なにやら内臓が残っているようなのです。むむ?ワタはとってもらったはずなのにな…でもプロが処理してくれたものだし、これも何か意味のあるおいしいものなのかも。というわけでそのまま焼いてみることに。

おいしく焼けたニシンを、いただきます!

身欠きニシンではあまり気にしてなかったけれど、ニシンって骨が多いんですね^^;細い骨が放射状に皮付近にも広がっていて、サンマやアジに慣れている子供たちは大苦戦です。とりきれなくて、ゴリゴリ嚙んでいました。まあ、カルシウムになっていいかな。

身は脂がのっているのにさっぱりした味わい。やっぱりニシン漬けと風味やほろほろした食感が似ている感じがします。生ニシンの方がふんわり柔らかくて、やさしい味がします。

そして、あのナゾのワタ。焼いてもプルプル柔らかく、生っぽいまったりした味わいです。あれ?…もしかして、これ…

白子かあ?!

内臓部分の大半を占める大きな臓器だったので、てっきり肝かなにかと思っていたけど、それなら2匹だけについていたのも納得です。オス2匹だったわけですね。

それにしてもあんまり大きいので驚きました。これは海が精子で白くなるというのもうなずけます。入ってなかった1匹はメスだったわけですが、卵は抱いていませんでした。もう産卵済だったんでしょうか。ニシンの卵と言えば、数の子。高級品です。なくてちょっと残念。

「あんまりクセがなくておいしいねー」と私が言ったら、夫は「いや…かなり独特のクセあるよ」といっていました。どうやらニシン漬けを食べ慣れていないと、あのニシンっぽい風味はクセが強く感じるようです。娘たちは「おいしいけど、骨多すぎ~」と言っていました。

うーん^^;春の味覚を堪能できた、いい機会だと思っておきましょう。

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