産後の不調に漢方を! 我が家の漢方その①~芎帰調血飲~

我が家では皆が煎じた漢方薬を常飲していることは、過去記事で述べました。

今日は、バーサの基本漢方について。

私が現在服用しているのは、芎帰調血飲(きゅうきちょうけついん)という薬方です。そこに竜骨、牡蠣、葛根を足したものを調合してもらっています。

芎帰調血飲、なじみがない名前だと思います。いえ、多分まちの薬剤師さんに聞いても知らない方の方が多いはずです。それくらいマイナーな薬方なんです。しかし特定分野、とくに産科では使用される率の高い薬方といえます。

芎帰調血飲は、産後の不調に多く使われる漢方です。産後は血が足りなくなったり滞ったりしやすくなっていて、疲労感や頭痛、消化器症状、精神症状になって表れてきます。これがひどく出てしまうと貧血や産褥熱、産後うつなどの疾患になって産後のお母さんたちを苦しめていくのです。

バーサは、娘2人を帝王切開で出産しました。特に2人目の手術では出血量が多く、産後も止血がうまくいかずに再縫合されたりと、血が多く失われるお産でした。1人目が完全母乳育児だったのに、産後2日ほどは全く母乳がでなくて子供の体重が減っていき、仕方なく粉ミルクを足されてさみしい思いもしました。

その後順調に母乳はでるようになり、1週間目くらいには完全母乳に移行することができました。ですが母体の回復はとても遅く、1、2か月は寝たり起きたりの生活。家事もままならないし、上の娘のお世話も苦痛なほどでした。

今にして思えばあれは産後うつと診断される状態だったなと思うのですが、当時は日々やり過ごすだけで精一杯で、自分の体調や精神状態を省みるような余裕すらない有様でした。当然自分のために漢方外来へ出向くような余裕もありませんでした。こどもと一緒に昼寝をとって、休み休みにひたすら毎日の育児をこなすだけ。そんな日々が2年も続いたのです。

そんなとき県外への引っ越しが決まり、漢方外来のある病院とも遠くなってしまうと思い、一大決心して受診することにしました。現場から退いているとはいえ、バーサも薬剤師。自分の薬方にもいくらか予想を立てながら順番を待っていました。

当時のバーサの自覚症状は、疲労感、貧血、夜の不眠と日中の眠気、いらつき、食欲が偏る(甘いものばかりほしくなる)、手足の冷え、頭痛など。それもお産の手術後から始まったものだったので、術後の体力回復によいとされる十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)が候補かなと思っていました。

しかし先生は仰向けに寝てお腹を押しながら診る腹診で、「瘀血(おけつ:血のめぐりが悪くなった状態)があるね~」と指摘。あーやっぱりそうかあ…瘀血があると腹痛や冷えがでるし生理に血塊が混じるといわれていて、バーサもまさにそうだったので納得でした。

先に述べた十全大補湯には、血や気を補う作用はあっても瘀血をとる作用はありません。なので却下されました^^;

精神症状も気にされて、腹診の証が同じ桃核承気湯(とうかくじょうきとう)とも迷われたのですが、産後から始まった点、血も気も少なくめぐりが悪い点を重視して、この芎帰調血飲に落ち着いたのです。

飲み始めて1回目から、明らかに元気が戻ってくるのを実感!それでも当時はまだ授乳中でもあり、日中の眠気や冷え、いらいらなど、まだまだ改善されない症状が残りました。それに、苦くておいしく感じない…本当にぴたっと証が合った時、漢方はどんなにきつい味のものでもおいしく感じるといわれていますので、これは合っていないかもと思いながら服用していました。

次の受診の時に、竜骨と牡蠣(どちらも精神症状を和らげるといわれている生薬です)が追加されました。両方カルシウムが含まれる生薬だからか、この2つが入ってから味がすごくマイルドになって飲みやすくなりました。

さらに次の受診で、背中と肩のコリからくる疲れの改善のため、葛根が入りました。そして、ものすごくおいしくなりました♪つまり、この配合が今一番体に合っているということなのかもしれません。

もともと芎帰調血飲は中に入っている生薬が13種と多く、さらに3つの生薬を足したため全16種の構成生薬になり、一回量も袋にみっしり詰まっていて重いです^^;

1日分全量合わせて600ccのお湯で30分じっくり煮出して煎じ、漉して1日3回に分けて服用します。空腹時の方が吸収が良いので、忘れてて食後に飲むと、夫が冷ややかな目で見ます…(夫は漢方の専門家に師事していたことがあるので、漢方にとてもうるさいのです!)

たまに制御不能ないらいらが沸き起こることがあり、その時だけは桃核承気湯を一回服用したりもします。

産後から不調だなーと思っているお母さん方!もしかしたら「芎帰調血飲」、効くかもしれませんよ!?

残念なことに普通の薬局やドラッグストアにはおそらく置いてないので、漢方にあかるい医師を見つけて処方してもらうといいかもしれません。

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