着物を長時間ラクに着こなすために

先日の親戚の結婚式で、新婦の姉が着物の帯をきつく締めすぎて体調を崩すという事態が起きていたと聞きました。

着物を着慣れていない人によくある失敗なのですが、着物の着付けでは着くずれ防止のためかなり思い切り帯を締め上げます。その時に普通に立ったままだと、息を吸い込んで腹が少しへこんだ瞬間に締められて固定されてしまうのです。

着付け後しばらくは「きついけど、まあなんとかなるかな…」と思う位の締め付けしか感じないこともあります。

しかしこの状態で長く着物を着続けていると…息を深く吸い込むことができず、徐々に酸欠になっていきます。しかも血行が阻害されてしまうので、頭痛や吐き気、めまいなど貧血に似た症状を引き起こします。

それを防ぐためにはどうすればいいかというと、帯締めの力がかかる前に思い切り息を吸い込んで腹を膨らませるように言われます。これが基本です。

でも、一度でも経験するとわかるかと思いますが、帯締めって「えっ、こんなに力いっぱい締めるの?」と聞きたくなるくらい着付けの人が強烈に締めてきます。すると膨らませていたつもりが、思いがけない強さに驚いているうちに空気が抜けてしまうんです。

バーサはかつて日本舞踊をやっていましたが、舞台に立つ日は朝から一日中着物でした。小学生の頃だったので、動き回って着くずれしないようにと先生にぎゅうぎゅう帯を締められてしまいます。

どうすれば一番楽にいられるか試行錯誤をくり返して気づきました。ポイントは「息」というより、「気」だと。

締める力はらせん状にかかってくるため、まず体の中心軸をしっかり立てなければいけません。ふらつかないよう足腰の踏ん張りは不可欠。その上で下腹の、いわゆる丹田を中心点にして息を込めて、帯のかかる上腹部よりむしろ下半身全体に気を集めることが必要になるのです。

着付けの人と息を合わせつつ、同時に力の押し合いも繰り広げられているわけです。はた目には優雅に緩やかに見える着物ですが、肚がすわっていてこその美しさといえますね。

そんな話を以前夫にしたところ、武術と通じるものがあると言っておりました。自分の下半身に気を集めて安定させ、相手の力や気のかけ方を読み取って、受け流したり逆に利用して返したり…確かに似ています。

古武術や柔術、合気道などの組み合いを見ていると、まるで舞い踊っているかのような型が随所に見られます。無駄なく体を動かす所作そのものが、踊りの本質なのかもしれませんね。

上の子が最近はまっている安室奈美恵さんのライブ映像を見ながら、自分の体の動かし方を熟知するというのはこういうことか!といつも圧倒されつつ、かつ励みにさせてもらっています。ううむ…精進精進!

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