高畑勲監督の訃報に思う

ニュースを見ていたら、高畑勲さんの訃報とともに生前の講演会の映像がながれていました。

高畑さんといえばジブリ作品の監督として有名な方。ジブリ好きとしてはたいへん惜しい方を亡くしたなと残念な気持ちでいっぱいです。

その一方で高畑作品はあまり一般受けしないテーマのものが多いため、興行的にはふるわないイメージです。火垂るの墓やぽんぽことかですからね…どこか淡々とした、ひとつの価値観にしばられない不思議な作風だなと思っていました。

講演会で高畑氏自身が話されていたのは、

「戦争で怖いのは、ひとつの思想に皆がそまってしまうこと」

「西洋個人主義的に、周りと意見が違っても自分の主張をして、議論して深めるということが、民主主義の基本が、(日本では)まるでできていない。」

私は「火垂るの墓」を、高畑氏とはおそらく別の意味で、反戦映画とはとらえていません。それでも、この発言は日本人と戦争の危険性の本質をついていて奥が深いな、と思いました。確かに氏の作品は、主人公にかぎらず多数の視点から思う世界が描かれていますね。

日本人は同調を重んじます。人と違ったことをするのが苦手な人が、なぜかたくさんいます。戦後これだけ時間がたっているにもかかわらず、本質的に第二次世界大戦時の状況と大差ないのですからおそろしいです。

上の娘は、誰が教えたわけでもないのに「みんなと同じにしたい」といった趣旨の発言をよくします。学校で皆がそうしているのでしょう。保護者同士でさえ「あれ、どうした?」などと答えあわせのように話し合っているのをよく見聞きしますし、聞かれます。

私自身もかつて小学生だったころそうしていました。今は周りに合わせることは重視していないので、たまに浮く行動をとることもありますが気になりません。

こわいのは、周りに合わせて本意ではない行動をくりかえすうちに、自分がしたくないことでも違和感なくやってしまうようになること。

子供たちには、周りがどうであっても、自分自身は何を感じ、何を求めているのか、ちゃんと自覚して行動できる大人になってほしいなと思っています。

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