勝間式超ロジカル家事に思う「手をかけない」主義

著名な経済評論家、勝間和代氏の勝間式 超ロジカル家事を読みました。

家事に仕事に忙殺されている女性たちへ、とされている本書。著者自身が実践して効果があった方法論をおしげもなく記してくれている、まさにイノベーションをおこす一冊です。

もともと超合理主義者である勝間さんが家事を超合理的に分析しているのがおもしろい。

家計管理については他の経済関連本、断捨離については汚部屋脱出プログラムの本に詳しいので、本作ではさらっとふれられている程度ですが、それでも参考になります。

おそらく一番伝えたかったことは、料理と掃除のロジカル化。その方針はおおざっぱにまとめるとこの2点。

①手をかけない と、②頭をつかれさせない

AIを搭載した最新家電を駆使して、自分でやらなければならないことを減らす。家事の質は落とさず、かつ自分の時間を浪費せずにすむ。まさに合理的な方法です。

機械に頼るだけじゃなく、ちょっとした便利を追求した裏ワザや小ワザも満載です。

魚焼きグリルの上にミニトレーをのせて洗い物を減らす。味付けは塩分濃度を0.7%前後になるよう調節するだけ。食洗機の乾燥コースをオフにして時短。洗濯物の小物は干さずに「まく」などなど。「へえ~!やってみようかな」がたくさんありました。

また、頭がつかれる=ストレスなので、「めんどうくさい」「不便」「邪魔」「悩む」をなくすことを実践します。先の小ワザもこれに該当しますね。

選択肢がありすぎると常に考えて頭を使わなければならないため、一番効率がいいのは、断捨離してものを減らすこと。人間は8つくらいまでしか効率的に管理できないものらしいのです。モノも人間関係もスマートに。うーん合理的!

もちろんこれらの主張に異論はないし、家事がまわらずに困っている多くの人に役に立つ情報がつまった良書だと思います。

唯一私が著者と意見が異なるのは、「手をかけること」に対する価値の見出し方です。「気の扱い方」といっていいかもしれません。

ものには全て「気」が宿っており、「気」は互いに影響を与えあい共鳴している、という考え方。おそらく著者にはそういった概念はないのだろうなと思います。

「気」はオカルトではないけれど、証明しづらいものだから合理主義者が問題にしないのも頷けます。ですが、何かは確かにあります。その何かを「気」と呼んでいるだけなのですが。

「気」は情報エネルギーを持っていて、他のものにその情報を伝えることができます。このエネルギーは量子レベルのもので、気の伝達は量子化通信ではないかという仮説を脳機能学者の苫米地英人氏が著書で述べていました。現在、量子化学はすごい勢いで解明されつつあるので、近い将来には「気」の本質が証明可能になるかもしれません。

話がそれましたが、「気」は人の手から多く出ています。昔から「たくさん手をかけるとおいしくなる」と言われているのは、ただの根性論ではなく「気」がたくさんこめられたものは身体にいい影響をもたらす、ということを経験的に言ったものだろうと思うのです。

人の手をかけた気がこめられたものと、全て機械で処理したものの違いは、案外たくさんの人が感じ取れるものではないでしょうか。

赤ちゃんは、全く人の手をかけずに機械で世話をされると、正常に発育しないという話を聞いたことがあります。野口整体ではその逆に、人の身体に手を当てて気をかけることで病気や不調を治してしまいます。

「手をかけない」ということをもてはやしすぎ、つきつめすぎるとかえって健康を害する危険があるのではないかと心配になります。とはいえ、無駄なところに手をかけすぎて疲れ切っている人たちがあふれかえっている今、本作を読んで参考になる知恵もやはり多いと思います。

何に「気」をかけるべきなのか。自分にとって本当に必要なもの、無駄なものは何なのか。まずそれを見極める力をつけることの方が、付け焼刃の方法論よりもよほど重要なことではないのかなと私は思ってしまうのです。

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